意識高い系の独り言

28歳プロセスエンジニアが普段思うこと、趣味の紹介、書評等をしていきます

売り上げを、減らそう/中村朱美 を読んで

どうやったら売り上げを上げるかという本はありがちですが、売り上げを減らすというタイトルは見たことはないと思うので疑問に思われる方もいると思いますが、最後まで読んでみれば納得すると思います。

 

この方は佰食屋という飲食店を開業した方で、そのお店の特徴は
・営業時間3時間半
・販売するのはどんなに売れても100食のみ
・残業時間ゼロ
こんな働き方は飲食業界でいえば、異例中の異例のようです。

 

それでも3店舗まで拡大させることができたのは、現代の人が求める働き方を実現しているお店だからだと思います。

 

そのお店を始めた方がどういうことを考えているのか、気になったフレーズとそれに関する私の意見を書かせてもらいました。
 

 

就業時間内に利益を出せない商品・企画はだめ

これは全くその通りだと思います。どんないい商品でも、残業や休日出勤が多くなって、利益が無くなってしまっては意味がありません。また、無理をして働くことでその場しのぎになってしまったり、ミスが見つかって余計な手間が増える可能性があり、そういう状況は今の会社でも頻繁に目にしてきました。少し余裕があって、立ち止まる時間があるからこそ、新たな発見や新技術の開発ができるというものだと思います。

 

 

「頑張れ」とは言わず、仕組みで人を幸せにする

能力がない上司ほど、「頑張れ」とか根性論で話してきますよね。例えば、急に残業しなければ終わらないような業務が入ってしまった場合、できる上司であれば、やらなければいけないことを最小限にしたり、仕事の振り分けを行うなどして、定時内に収めようとします。しかし、能力ない上司の場合は、「頑張って残業すれば終わる」などと誰にでも言えるようなことを言って終わりです。私は以前、現場を管理するような仕事をしていましたが、残業をしなければならないような事態になった時は、無理して効率を下げたり、モチベーションの低い状態でミスをするリスクを考え、上司と言い合いになっても、残業しなくていい方法を議論するようにしていました。まあ何より、自分が残業したくないし、自分がされて嫌なことをお願いしたくないというのもありましたがw

 

こうしたほうがいいと思うことをそのままにしてしまった時のモヤモヤが仕事の効率を下げる

これは少し具体的にはなりますが、私自身よく思うことです。仕事をする中で、こうしたほうがいいのになっていうことはたくさんあります。それを周りの人に言ってみると割とみんな思っていたりします。では、なぜそれを言わないのか。そこまで困っていないし、それを上司に報告したりするのがめんどくさいなどの理由があるかと思いますが、今やっておけばあとが楽なのになと私は思います。私は今の会社に入社して半年ですが、やりにくいと思ったことはできるだけ変えるようにしてきましたし、そのせいで上司と言い合いになったことも多々ありますが、言わなければ良かったと思ったことは1回もありません。我慢すること、耐えることが美徳みたいに思っているの人もいるのかもしれませんが、問題点があり、意見があるのに言わないことは、職務怠慢であるとすら思います。

 

早く帰ることはお金と同じくらいのインセンティブ

 これは現代の若い人は特に共感してもらえると思います。中には残業してお金を稼いで、高級車を買いたいという人もいるかと思いますが、多くの人は帰ってから趣味などにあてる自分の時間を大事にし、お金に関しては普段の生活に不自由せず、たまに美味しいものを食べたり、ブランド物を買ったりするような贅沢ができればいいという考えだと思います。そういう人に対して、残業をさせようとしてもいい顔はしないでしょうし、私自身もそうですね。「昔は残業が普通だった」とかいう人がいますが、それは昔だったからで、インターネットとかで便利になっているのに昔と同じくように残業するというのはあまりにも進歩が無いと思います。昔は残業して大変だったから、部下にはできるだけ、残業はさせないというのがいい上司のあり方だと思いますけどね。

 

 

この本を読んで、ゆとりだとか思う人もいるのかもしれませんが、ゆとりで何が悪いんですかね。いろいろ便利なものができて、それを利用すれば残業は無くなると思いますし、むしろ8時間も働かなくても良くなると思うんですよね。大人数の会議、紙の書類でのやりとり、ラインで済むような内容の電話等が無くなるだけで、少なくとも残業は無くなると思いますけどね。

 

今日も残業の件で上司と話をして、明らかに今日残業してまでやる内容では無かったため、その通り言ったら「上司に言われたから」以外のまともな理由が帰ってこなかったため、調整をお願いしますと言って帰ってきました。自分の時間をこんな簡単に奪われてはたまったものじゃないですから。

 

この本を読んで、より多くの人が働きやすくなればと思います。